回転寿司とピアスの穴
実家にいた頃は、お祝い事や特別な日には必ず回転寿司か鰻だった
「今日は回転寿司に行こうか!」と母の一言
「やったー!」
嬉しくて跳び跳ねていたあの頃
けれどいつの間にか、誕生日やクリスマスと同じようにもう何も感じなくなった
ワクワクするはずのイベントなのに
これって大人になった証拠?
だとしたらちょっぴり悲しい
漠然と大人になるってどういうことだろう、って思うときがある
今の私が「35歳の人は大人だなぁ」と思っていても、実際に自分がその歳になったらやっぱり違くて「45歳くらいからが大人だなぁ」とか思うんだろうか
迷路にはまっているうちはまだ子供なのだろうか
大人になりたい憧れは人一倍ある気がする
煙草もコーヒーもお酒もピアスも一通り覚えたけど、大人になれた確証はいまいち得られなかった
もしも回転寿司のように今までワクワクしていたものが、当たり前に何も感じなくなるときがこれからあるのならば、このまま子供のままでもいいかもしれない
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好きな人がいる
いや「恋してるほどじゃないけど好意があって、今とてもホットな人」と言った方が正しいかも
その人は、良く言えば風変わりで、悪く言えば変人らしいけど私にはそれがとても心地良い
30越えててイケメンの部類には入らないけど二重で、ひょろくはないけど意外とがっしりしてて、落ち着いてて、コーディングができて、ピアスの穴が空いてる、上手く言葉で言えないけどどこかミステリアス
ギャップもミステリアスさも兼ねてるその人は、まさに私のドストライクを突きまくってる
最近はその人を追いかけてばかりで、その瞬間が楽しかったりする
恋してるのか分からないけど、万が一そうだったらそれを認めたくない
ずっと追いかけているままで、叶わない方がいいと思っている
それは、なんとなく自分の気持ちを認めてしまったら、後々傷つくって分かっているから
恋としての好意が拒否されたときに受けるダメージが怖くて、臆病になっているから
でも今はそれで良い
楽しくて居心地が良い分、ちょっぴりつらくて、ピアスの穴に恋してるままで良いんです